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つわりは、妊娠初期の半分以上の妊婦さんが

経験するともいわれる不快症状をいいます。

あまり薬を使わない妊娠の時期に

つわりに使われる薬・プリンペラン。

プリンペランでつわりは治るのか?

プリンペランの効果やリスクには

どんなものがあるのでしょうか?

薬剤師が答えます。

つわりは薬でよくなるの?

つわりは薬でよくなるの?

妊婦さんの最初の試練とも、妊娠のサインともいえる「つわり」。一昔前までは、テレビのドラマで今までにこにこしていた美人女優が「うっ」と言って両手で口を覆い洗面所に駆け込む後ろ姿を映して視聴者に妊娠を想像させていましたね。

人類の歴史ができて2000年以上が経つのに、なぜつわりが起こるのかはまだ、解明されていません。原因がわからないので、その治療法も確立されていないのです。

歯が痛くなったら、痛み止めを飲みます。
熱が出た時には、熱さましがあります。

つわりで、吐き気がひどい時、吐き気止めを飲もうかな。
食欲がない時、食欲増進の薬はないかな?

て、考えたりしませんか?それとも、薬を妊娠しているときに飲もうなんて思いません!派ですか?

卓球の福原愛選手が、妊娠を報告した時に自身のつわりで苦しんだ話をしていました。「初めの頃はずっと食べられなかった。歯磨きを夜中に7回したこともあります。歯を磨いて戻しに行って、また歯を磨いて戻しに行って…。7回くらい」

産婦人科で相談すると「本当にひどい時だけ飲んでね」と、吐き気を抑える薬を処方してもらえることがあります。ということは、つわりは、薬で治るということですね。

正確には、つわりは「つわりという病気」ではないので、つわりの最中の吐き気の症状は薬でとることができる といえます。

プリンペランの効果やリスクについて解説!

プリンペランの効果やリスクについて解説!

吐き気を止める薬に「プリンペラン」があります。1965年に発売され、効能・効果・副作用がほとんど分かっており、安心な薬剤のひとつです。妊娠中の薬の安全性の評価を表すものに「オーストラリア基準」というものがあり、「プリンペラン」は最も安全な「A」と評価されています。しかも、プリンペランは、胃や腸等消化管の動きを調整するので、吐き気をとるだけでなく食欲がでたり、胸やけやお腹が張ったりという症状も改善してくれるのです。けれども、日本のプリンペランの添付文書(説明書)には、こう書かれています。

妊婦または妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断する場合にのみ投与すること

{妊娠中の安全性についての安全性は確立されていない}

出典:プリンペラン添付文書

 

ええ~っ、安全じゃないのに処方されるなんてっ!!
妊婦さんの立場だとそう言いたくなりますが、これは、プリンペランが危険な薬だという意味ではありません。妊婦さんを何千人も集めてプリンペランを飲ませてどうだったかという実験はしていないのではっきり答えることができないという意味です。

つわりが病気でないこと、症状にも個人差があるので、妊婦さんを集めて妊婦さんと胎児に危険を冒してまで実験はできないので、妊婦さんが飲んだらどうなるかという大きな実験はしていませんということです。

プリンペランは症状に合わせて、医師の指示通りに服用すれば、少しも怖い薬ではありません

ところが、わざわざ怖い文章が書いてあるのには、わけがあるのです。プリンペランは胃・十二指腸潰瘍をはじめとする消化器の不調や吐き気を抑えるのに効果的な薬です。

吐き気には2種類があって
1.不安や嫌悪感のような精神的な要因、薬の副作用やアルコール、つわりのように、血液中の化学物質やホルモンなどで起こる「中枢性の吐き気」
2.胃炎や消化不良または、のどや舌を刺激して物理的な反射で起こる「末梢性の吐き気」

プリンペランは、中枢性の吐き気に効果のある薬ですが、それは言い換えると脳の嘔吐中枢に直接作用する薬なので、中枢系(脳や脊髄)の異常としてふるえや筋肉の硬直、めまいなど、またホルモン系の異常として無月経、乳汁分泌などの異常を起こすことがあるということなんです。

プリンペランはつわり症状の為に作られた薬ではありませんが、つわりの吐き気がひどいときなどに医師から、自身の症状を伝えたうえで医師から処方され、、
医師の指示にしたがって正しい服用を心がければ、怖い薬ではありません。プリンペランを服用しておいしくご飯を食べて気持ちよく日常を過ごしましょう。

プリンペランが頓服として処方されたときは、症状がひどくないときの必要以上の服用は避けましょう。具体的な服用量や服用のタイミングは、必ず自分自身の症状を理解している医師と相談して決まった使用方法を守りましょう。

プリンペランは胃や腸など消化器の不調や吐き気をおさえるのに効果的な薬でそれほど副作用の多い薬ではないので、よく使われる薬です。つわりはつらい症状ですが、赤ちゃんがおなかにいるという印でもあります。妊娠している間は、あなたの体のことを一番わかっている、かかりつけの産婦人科の先生になんでも相談して、辛い時期を乗り越えていきましょう。

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